【経験】児童養護施設での生活【相談できる連絡先の紹介】

児童養護施設


こんにちは、未夕 仁です

児童養護施設ってなんのためにあるの?
児童養護施設の生活の想像がつかない
不安になったら誰に相談すればいいの?

自分自身や身内が児童養護施設に行くことになった方が上記のような疑問を解消できる記事になっています。

なぜなら、私自身、児童養護施設で約8年生活した経験があり、その経験をもとに作成した記事だからです。

こちらの記事では、私の児童養護施設での生活の紹介と不安になったときの対処法を紹介していますので、施設での様子をイメージする手助けになります。

初めての場所は誰しもが不安です。新しい場所で少しでも楽しく過ごせるお手伝いさせていただきます。

また、これから児童指導員を目指されている方や児童養護施設で働きたい未来の先生方にも参考として読んでいただきたい内容です。

なお、筆者は専門家ではありませんので、急を要するご用件は最寄りの警察、児童相談所にご連絡ください。

児童相談所全国相談ダイヤル 189(いちはやく)
※こちらの番号にかけると、近くの児童相談所に繋がります
※詳しくは厚生労働省のHPをご覧ください
 https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/gyakutai/index.html

目次

  • 児童養護施設って何?
  • どうして施設に行かないといけないの?
  • 施設での過ごし方
  • もし不安になってきたら
  • 相談先はたくさんある
  • まとめ

【児童養護施設って何?】

児童養護施設とは、簡単にいうと、様々な事情で親元を離れることになった子供を、親代わりとして育て自立を支援する施設です。

わかりやすいので、全国児童養護施設協議会のホームページより抜粋します。

児童養護施設ってどんなところ?
児童養護施設は児童福祉法に定められた児童福祉施設の一つです。
児童養護施設には予期できない災害や事故、親の離婚や病気、また不適切な養育を受けているなどさまざまな事情により、家族による養育が困難な2歳からおおむね18歳の子どもたちが家庭に替わる子どもたちの家で協調性や思いやりの心を育みながら、生活しています。
児童養護施設には予期できない災害や事故、親の離婚や病気、また不適切な養育を受けているなどさまざまな事情により、家族による養育が困難な2歳からおおむね18歳の子どもたちが家庭に替わる子どもたちの家で協調性や思いやりの心を育みながら、生活しています。
児童養護施設では子どもたちの幸せと心豊かで健やかな発達を保障し、自立を支援しています。

全国児童養護施設協議会「児童養護施設のご紹介」

児童養護施設の管轄は厚生労働省です。もし興味があればこちらもご覧ください。
厚生労働省 社会的養護の施設等について

【どうして施設に行かなきゃいけないの?】

自分の子供を自分で育てるのはごく自然のことですし、それが良いとする人も多いと思います。
ただ、子供達が健やかに過ごし適切な教育を受けることができるようにすることが最優先であり、時としてそれが親元を離れた方が達成されると判断されることもあります。

<施設のお世話になる理由は人それぞれ>

理由として多く上がるのは経済的理由や虐待ですが、人によって理由は違っていて、かつとてもナイーブな内容です。
人によっては年齢などを考慮して理由を知らされていない人もいます。
本人がが望まない限り第三者がその内容を詮索するのは避けるべきです。

【施設での過ごし方】

さて、本題の施設での過ごし方についてです。

私はショートステイなどで複数の児童相談所と児童養護施設でお世話になったのですが、一番期間が長かった施設でのお話をします。
平日のスケジュール、入所日、退所日、一番楽しかった時期、辛かった時期についてです。

年間行事や1日のスケジュールは施設によって細かい部分が異なるので、できれば施設に直接問い合わせるのがいいと思います。
基本的にかなり規則正しい生活なので、夜更かしが好きな人には辛いかもです笑

<平日のスケジュール>

6:30 起床
7:00 朝食(基本的にみんなで食べます)
7:30 片付けと準備
7:45 登校
16:30 帰宅・おやつ・宿題・入浴
18:00 夕食
19:00 自由時間
22:00 就寝(年齢によって時間は違います)

(中学生の時の、部活がない時の1日を元にしています。)
(割と普通)

<入所>

入所前日の夜中:寝ていたところを起こされ移動

私はまず児童相談所で約1日お世話になりました。あまりの急展開に逆に体感2日。急展開すぎて泣きました。
これから長期間お世話になる施設に移動することになったという説明はされましたが、なぜ夜中に移動なのか全くわかりませんでした。
今もわかりません。

入所日:お世話になる施設に到着

私の場合、同じ施設は2回目という特殊な状況で、
きょうだいも一緒に入所したのであまり孤独ではなかったです。
施設での過ごし方を簡単に説明された後、すぐに他の子達と混じって生活します。

<一番楽しかった時期>

一番楽しかったのはおそらく小学校高学年の時です。
何をするのも楽しい時期でした。
小学生だからというのもありますが、まだ先のことを考えなくてもいいし、
また家族揃って暮らせる希望を持っていました。
施設では季節ごとに夏祭りやBBQ、クリスマス会や旅行などがあります。割と楽しいです。

<一番辛かった時期>

一番辛かったのは高校、特に高校3年生の時です。
「卒業まで退所はできない」と薄々気づきます(私は諦めが悪かった)。
好きだったベテランの先生の訃報や仲良くしていた若い先生たちの退職が相次ぎ、
一番苦手だった先生が担当になりました。
考えると辛いので見ないふりしていた現実がだんだん浮き彫りになってきます。
進路を考える際、施設の先生には
「ここを出たら誰も助けてくれない」、「そんな適当にしていたら野たれ死ぬ」
といったことを言われて精神的に参ってきます。
今でこそ、「あえて厳しい言い方をしたのかな・・・」と思えますが、
わがまま言えばもっと違う言い方してほしかったなって思います。
だんだん出来るだけ施設に居たくなくなってきたので、
学校での自学などを理由に出かけたり、ぎりぎりまで寄り道したりしてました。
進路が確定し、高校の卒業式を終えたあとは、退所日を指折り数えて楽しみにしていました。
その頃の気持ちとしては、「やっと地獄から解放される」という感じです

<退所>

退所前

実家のように持ち物を置いておく場所はないので、持っていく荷物は厳選します。
本などの重いものは優先的に手放しました。
今まで怖くて苦手だった先生も手のひらかえしで優しくなります。
逆に怖くてもっと苦手になりました。
退所のタイミングは人によって違います。就職する人は比較的早かったと思います。
退所するまでは今まで通りご飯が出ていたので、節約のためにギリギリまで粘る人もいました。
私は、苦手だった先生たちから、「仁は泣き虫だから、きっと泣くね〜」って言われていました。
(大勢の前に立つだけで声が震えて涙が出るくらい泣き虫でした)
今までの先輩たちも結構みんな泣いたし(特に女子)、泣かない人もやっぱり寂しそうでした。
その時は「どうかな〜」と適当に流してました。

退所日

退所の日はみんなでお見送りをしてくれます。
最後にメッセージカードを渡してくれたり、万歳三唱したり結構大騒ぎです。

そして私は泣きませんでした。
実は初めから絶対にとびきりの笑顔で出て行ってやると心に決めていました。
ここでの生活が恋しいなんていっぺんも思わないと誓って私は出て行きました。

苦手な職員の言動に傷ついたためだったとはいえ、
当時の私の態度は少々不適切であったとは今では反省しています。
施設に恩はありますので、必ず何らかの形で返すつもりです。

大まかな私の体験は以上です。
一部、感情的にはなってしまいましたが、当時の私の率直な気持ちです。
住む場所が与えられ、食事が与えられ、十分な教育も受けられる。親といる時より快適な、最高な環境であったと思います。
それでも、「地獄だ」と私が感じてしまった原因は、私と施設の相性がたまたま悪かったのだということにしています。
いつかまた、家族と一緒に仲良く暮らしたいという願いが結局叶わなかったのも、もしかしたら原因の一つかもしれません。

【不安になってきたら】

ここまでの記事でもしかしたら不安になってしまったり不安を大きくしてしまっ
たかもしれません。
ですが、心配する必要はありません。

<不安になるのは『わからない』から>
私が施設での生活を「楽しくないもの」としてしまったのには原因がありました。
私がそれに早く気づいて何かしら対処をしていたら、もっと違った結果になったいたかもしれません。

【不安になる主な理由】

ここでは、考えられる不安の主な原因を元に、誰かに聞きやすいように質問形式でまとめました。

児童指導員の方は子供の言葉に耳を傾けてくれますので、まずはわからないことを聞いてみるのをお勧めします。
私は直接伝えようとすると泣いてしまって言葉にならない子供だったので、筆談や手紙をもっとうまく利用すればよかったかなと思います。

以下に、当時私が聞いておけばよかったことや聞いておくと少し不安が和らぐかもしれない質問を載せます。
私が直接経験したことに関しては注釈をつけるので参考にしてください。

1:新しい生活に馴染めるか不安

  • 学校は変わるの?できれば、学年が変わるまで(卒業するまで)同じ学校がいい
  • 自分の持ち物を取りに行きたい、取ってきてもらいたい
  • これからどこに行くの?いつまでいるの?(どこに行くかは行く前に教えてもらえました。いつまでかについてはちょっと曖昧)
  • 移動することになったら心の準備がしたいので早めに伝えて欲しい(私は夜中に突然起こされたのでちょっといやでした)
  • 違う施設を見学したい、施設を移りたい

2:家族や友達と離れてしまうのが不安

  • 友達に一言連絡したい(みんなが学校に行っている平日の昼間に児童相談所に行ったので友達に貸したゲームソフトはいまだに返ってきてません)
  • 親に会いたい(希望すれば面会の日程を組んでくれます。逆に会いたくない場合は伝えれば会わせないようにしてくれます。)
  • 友達に手紙を書きたい(どこの誰に出すのか聞かれます。後ろめたいことがあるわけじゃないですが、あんまりいい気持ちはしませんでした。)
  • 親と電話や手紙のやり取りをしたい(基本的にできます。ただ、場合によっては一緒に中身を見て内容を確認される、電話の時間を指定されるなどの制約があります)

3:制限がたくさんありそうで不安

  • 趣味や勉強はできるの?(勉強する環境は整っています。私の施設は施設の子限定の公文教室がありました。趣味は内容によりますが、お小遣いの範囲内であれば特に制限はなかったです)
  • 買い物には行けるの?(月1くらいで買い物に連れて行ってもらってました。高校生になると自分で行ってました)
  • スマホやゲーム機は持っていけるの?(私の場合、携帯はNGで、携帯ゲーム機は時間を守ればOK、テレビゲーム機はテレビを占領したり他のことトラブルになりやすいのでNGでした)
  • 自分のお金は持てるの?(「訓練費」というお小遣いがありました。年齢によって金額は違います。退所する時そのまま持っていけるので貯めることを勧められました)
  • 友達の家に行ったり泊まったりはできるの?(私の施設では基本的に禁止でした。外泊もだめ。友達と泊まれるのは修学旅行などだけでした。一緒に遊ぶこと自体はOK)

などなど。あげればキリがないので厳選しました。
もし、質問があればわかる範囲や経験のあることは回答しますが、先に言った通り、児童指導員の方に直接尋ねるのが確実です。

【不安なことは信頼できる大人に相談しよう!】

繰り返しになりますが、まずは児童指導員の方や施設の職員の方に聞いてみることを勧めます。
児童相談所に連れて行った人(親、家族、親戚、学校の先生など)に聞くのもいいと思います。
施設に行くには必ず理由があるので、それが解決するまではお世話になることになります。自分のために、できる限りわからないことは確認しましょう。
ただ、教えてもらえないとき、無理に食い下がる場合は気をつけることがあります。

https://twitter.com/38imura/status/1172404685853999105

普段の私なら不満を持ってもあまり食い下がることはなかったのですが、この時はあまりに納得いかずに感情的になっていました。
知ったことによりたくさん悩み、得たものもありました。
が、私にとっては「知らぬが仏」聞かない方が良かったなと思っています。
必ずしも私のように内容がショッキングなものとは限りませんが、どうしても知りたい場合は覚悟しなければいけません。

【相談先はたくさんある】

あなたは一人ではありません。
これは比喩でもなんでもなく、事実です。知らないだけで、話を聞いてくれる方はいます。

チャイルドライン 18さいまでのこどもがかけるでんわ 
0120-99-7777
(公衆電話からでも大丈夫です。お金は戻ってきます)

施設に入る前ですが、一度だけ利用しました。
自己紹介はいりません。いきなり話し始めて大丈夫です。落ち着くまで話を聞いてくれます。
私を担当してくれたのは、優しい声の若い男性でした。

緊急の場合は下記に連絡し、詳しい人の判断にゆだねましょう。

全国児童相談所全国相談ダイヤル
189(いちはやく)
近くの児童相談所に繋がります。

最寄りの警察署
110(ひゃくとおばん)

各都道府県弁護士会・こども担当窓口
(日本弁護士連合会のホームページに飛びます)

緊急の用件でなければ、私に直接相談することもできます。
ツイッターのDMも全ての方に解放しております。
(クオリティフィルターを利用していますので、内容によっては届かない場合があります)
全てにお返事できるかはわかりませんが、できる限り対応いたします。

注意いただきたいのは、私は「経験者としての話」しかできません。
事情は人によって異なりますので、私の話が役立つ場合もあれば全く参考にならないこともありますので、そこだけご理解お願いします。

全体を通して当事者の方向けにはなりましたが、もちろんどなたからの問い合わせも受け付けております。
何かありましたらご連絡ください。

なお、誹謗中傷、差別的発言など、内容が不適切であると判断した場合、こちらの判断で返信をしない場合があります。
ご了承ください。

【まとめ】

今回は以上となります。

児童養護施設の記事は、私の10代以前の経験・記憶をベースに記事を作成しております。
確実な記憶に限って記事を作成しわかりやすい記事作りに努めておりますが、万が一、矛盾点や不適切な箇所がございましたらお手数ですが、ご連絡をお願いいたします。
確認し、訂正が必要な場合は早急に対処いたします。

最後まで目を通していただきありがとうございました。

それではよりよい人生を。